スーッとした香りでピリッと辛い春から初夏にかけて
野山などで採れる山椒。柔らかい若芽は春の筍の煮物や
筍のあえ物、生魚のお刺身やお吸い物にと幅広く利用
されます。使用するときには軽くたたいて香りを充分に
出してから使いましょう!
最近では自生の物以外でも栽培されているものがたくさん
ありますね。
春先の木の芽は3月~5月位が旬です。
山椒の辛み成分は、サンショオールという成分で食欲増進、
基礎代謝をUPさせたり舌がしびれたりします。
他にも抗菌作用もあります。
山椒の木の芽を佃煮にしてもとても美味しくスーッと
した香りが刺激を出しお茶漬け、おにぎりの具、青魚の
煮物や昆布なども美味しく炊けます。
山椒の辛みは胃腸に聞くのであのスーッとした香りが
効いています。
6月に入ると山椒に実がなり青山椒とも言われ、♂♀があり
実を付けるのは♀だけです。近くに♂が無いと実が付き
ません。
このころの実山椒は佃煮にしたり、緑のままで下ゆでして
から冷凍にして保存すればジャコと炊いたり、山椒の実を
使って佃煮など良くありますね。煮魚や昆布の佃煮に加
えると美味しいですよ!
秋には茶色になり中身の黒い実は粉山椒になります。
鰻には山椒がつきものです。暑い時期の土用の丑の日に
食べる鰻に振り掛ける粉山椒は鰻の脂っぽさに山椒で
消化を促進しようと働いてくれるのが山椒の力です。
日本に残る貴重なハーブの一つです。