水と油、液体と個体など、混じり合わないものが接している部分を界面といいます。
界面活性剤-カイメンカッセイザイ(surface active agent、surfactant)は水になじむ【親水基】と油になじむ【親油基】の2つの成分をもっています。
植物を原材料とした天然のものと、石油から合成して作られるものがあります。
分離して混じり合わないものに界面活性剤を入れると、親水基が油の粒子を取り込み、混ざり合って乳化(エマルジョン)液ができます。
油汚れが付着した布に界面活性剤を水で溶かしたものをつけると乳化、分離して汚れを落としてくれます。
汚れを落とす他に、柔軟剤、錆止め、静電気防止にも使用されています。
界面活性剤を使用すると、水の中に気泡を取り込んで壊れにくくするため、水が泡立ちやすくなります。
汚れを落として泡立ちを良くするために、私たちの身近では「石けん」「歯磨き粉」「食器洗い洗剤」「シャンプー・リンス」「洗濯用洗剤・柔軟剤」などに使用されています。
更に食品でも「ケーキ」「アイスクリーム」「チョコレート」などにも使用されているのです。
石油を使用した合成界面活性剤は、皮膚が極端に弱い方が使用するとバリア機能が弱まり、かぶれの原因になってしまうことがあるそうです。
化粧水や洗顔料にも含まれていますので、気になる方は無添加のものや、洗剤を使用する場合には手袋をはめるようにするといいでしょう。